ど~も、らきしにです。
沖縄の昨日の雨は凄かったですね。
おかげさまで圧接の現場は、全て中止になりました(笑)
建築工事の現場では、天候により作業が中止になる職種がありますが、ガス圧接もその一つです。
ガス圧接における天候との関係性を書いていきます。
その前にガス圧接に関する記事もどうぞ↓
ガス圧接と天候
現場では、工程や期間があります。
工程が遅れると工期も遅れるため、現場としては工程通りに進めたいでしょう。
しかし、ガス圧接の品質は天候の影響を受けやすいため、中止になる可能性があります。
鉄筋工事であるガス圧接が終わらなければ、工事も進みません。
なので、どの程度なら可能なのか把握しておきましょう。
降雨・降雪時
基本的にガス圧接が中止になる理由として、雨や雪が降ったときです。
沖縄では雨ですが。
鉄筋継手工事標準仕様書 ガス圧接継手工事(2017)にはこう書かれています。
”降雨・降雪時には、原則として圧接作業を行わない。ただし、継手の品質に影響を与えない程度の少量の降雨・降雪の場合には、管理・責任技術者の承認を得て作業を行うことができる。”
とあります。
”日本鉄筋継手協会では降雨量の程度が鉄筋継手の性能に及ばす影響について実験的に調査しており、一般作業ができる程度の降雨量であれば健全な圧接ができることが確認されている。
しかしながら、降雨・降雪に気をとられて圧接作業に神経が集中できなくなることの影響が懸念される。”
とも書いています。
雨の強さ | 時間雨量 | 雨が降る状況 |
微雨 | 1ミリ以下 | 雨粒がゆっくり落ちるのが分かる。地面がなかなか濡れない。 |
小雨 | 1~3ミリ | 雨粒が落ちてくるのが見え、地面で跳ね返らない。かすかな音が聞こえる。 |
なみ雨 | 4~7ミリ | 地面で雨が跳ね返るようになり、水たまりもできるようになる。雨の音がはっきり聞こえる。 |
強雨 | 8~15ミリ | ざあざあと降り、雨粒が大きく跳ね返るようになる。といから流れ出る水がいま少しではけきれない。雨粒は見えない。 |
特に強い雨 | 16ミリ以上 | しのつく雨、といや下水から溢れ出し、水害が起こるようになる。 |
出典:日本鉄筋接手協会
日本鉄筋継手協会では、微雨~強雨まで試験を実施し、通常の圧接と同じ性能であったと報告しております。
しかし、梁筋ならば圧接部にかかる雨の量は限られてますが、柱筋になると柱筋材料分の雨が圧接部に流れてくるし、養生も難しいため柱筋での圧接は行わない方がいいでしょう。
強風時
鉄筋継手工事標準仕様書 ガス圧接継手工事(2017)より
”強風時には、原則として圧接作業は行わない。ただし、防風対策を施して適切な作業ができることが確認された場合は、管理・責任技術者の承認を得て作業を行うことができる”
とあります。
実験の結果、良質な圧接継手が得られる風速の限度は4m/s程度らしいです。
出典:ウェザーニュース
現場にいけば風速4m/sを超えることは多いので、基本的にガス圧接が中止になることは、ほとんどありません。
シートやパネルなどで防風対策をして行うのがほとんどです。
まとめ
降雨・降雪時、、、
一般作業ができる程度の雨なら可能とありますが、ガス圧接では火を使って鉄筋を熱するため、雨により温度が中心部まで伝わりづらく圧接不良ができる可能性があります。また熱したものが急激冷やされるとヒビが入ったりするので、気を付けたほうがいいでしょう。
強風時、、、
風によりガス圧接部の周囲の温度が一定に保たれないため、圧接不良を起こしやすくなります。
悪天候時にガス圧接を行う場合は、しっかり養生して行うか別日で対応した方がいいでしょう。