冷凍食品は、便利で手軽に美味しい料理を食べることができます。
普段作らないような料理、本格的なお店の味、忙しい時の時短など助かることが多いと思います。
しかし、頭のどこかで罪悪感がありませんか?
僕はそうです。
自分が食べるなら気にしないけど、家族に食べさせるとなると別です。
我が家では、子供の弁当や夕食などに多くの冷凍野菜を使用しますが、罪悪感があります。
しかし、冷凍食品は安全です。
なのでこの記事では、冷凍食品の正しい知識を学び罪悪感をなくせればと思います。
冷凍食品が体に悪いと言われる理由
冷凍食品って体に良くないイメージがありませんか?
それは過去に起こった公害や事件の記憶、TVやマスコミによるものだと思います。
実際に冷凍食品が体に悪いのか紹介していきます。
食品添加物の使用
食品添加物とは、甘味料・着色料・保存料・香料などの事ですが、冷凍食品に限らず国内の多くの加工食品には添加物が使用されています。
市販の加工食品に使用されている食品添加物は、必ず厚生労働省の認可をうけたもので、規定量を守って使用されています。
また、安全性に関しても食品安全委員会によって評価され、人の健康を損なう恐れのない場合に限って、基準を定め使用が認められています。
そのため、安全・安心なのです。
原産国が中国
スーパーの安い食品は、中国などの外国産が多いです。
中国と聞くと食品偽装などの件で不安に感じる方が多いと思いますが、中国で生産する日本企業は日本から社員を派遣し、日本と同レベルの品質管理体制で生産している企業が大半です。
また2015年に中国でも、食品安全法が改正され安全性が高まっているだけではなく、輸出向けは工場での原料や製品の検査と中国政府の輸出検査など厳重な検査が行われています。
厚生労働省の検査で、平成26年度において中国からの輸入食品における違反率は0.03%で、全輸出国の違反率0.04%よりも低いことが分かっています。
冷凍すると栄養がなくなる
食品冷凍の技術進歩により、冷凍すると栄養がなくなることはほぼありません。
食品中の水分が凍りはじめる-1℃から、ほぼ凍る-5℃の温度帯を急速に通過させることで、食品組織の損傷を極力少なくしています。
そのため、冷凍しても味や栄養の変化はほとんど変わりません。
逆に野菜などは、旬の時期に収穫し急速冷凍していますので、時期によっては生鮮の野菜より栄養がある場合もあります。
また、冷凍することにより栄養素やうまみがアップする食材もあります。
- 人参 → カロテン(免疫力UP)
- ブロッコリー → ルテイン(美肌効果)
- ほうれんそう、小松菜 → ビタミンC
- キノコ類 → うまみ成分
冷凍野菜は野菜高騰などの影響も受けにくいので助かりますよね。
食品添加物のあれこれ
食品添加物とは、甘味料・着色料・保存料・香料など食品の製造過程・保存や加工を目的に使用されるものです。
先程も述べましたが、僕たちの周りにはたくさんの添加物で溢れかえっています。
そこで、食品添加物について説明していきます。
食品添加物の種類と目的
種類 | 目的 | 食品添加物の例 |
酸化防止剤 | 油脂の酸化を抑え保存性を良くする | ミックスビタミンE、エリソルビン酸ナトリウム |
着色料 | 食品を着色し、色合いを調整する | 食用黄色4号、クチナシ黄色素 |
保存料 | 細菌やカビなどの発育を抑え、保存性を良くし食中毒を予防する | しらこたん白抽出物、ソルビン酸 |
甘味料 | 食品に甘みを与える | アスパルテーム、キシリトール |
香料 | 食品に香りを与える | バニリン、オレンジ香料 |
乳化剤 | 油と水を均一に混ぜ合わせる | 植物レシチン、グリセリン脂肪酸エステル |
発色剤 | ソーセージ・ハムなどの風味や色合いを改善する | 硝酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム |
調味料 | 食品にうまみを与え味を調える | 5’-イノシン酸二 |
出典:冷凍弁当.jp
食品添加物の安全性
食品の安全を守るためには、食品添加物の量が重要になってきます。例のひとつとして、私たちが毎日、調味料として使っている塩をみていきましょう。極端なたとえですが、一度に200グラム以上の塩を摂取すると死んでしまいます。また、みなさんもよくご存じのように、毎日、10~20グラムの塩を食べ続ければ脳溢血(のういっけつ)や心臓病のリスクが増えてしまいます。すると塩は毒か? というと、そうではありません。一日に7グラム以下であれば、一生のあいだ毎日食べ続けてもなんの害もありません。どんな食品でもたくさんとれば毒ですが、量が少なければ何の悪影響もない。その摂取する量で安全か、どうかが決まります。
出典:味の素株式会社
食品添加物は、人間が人間が一生食べ続けても害のない安全な摂取量(ADI)よりも低い値で設定されることが多いので、普段の食事から摂取する食品添加物は毎日食べても影響はありません。
なんでも食べすぎは毒です。
食品添加物のない生活
ほぼ難しいでしょう。
僕たちの生活から食品添加物がなくなると、毎日の食事が物足りなくなり、さらに食中毒のリスクが増します。
大部分の食品や加工品が日持ちしなくなるため、価格も上昇するでしょう。
食品添加物をすすめている訳ではありませんが、気にしなくていいのではないのでしょうか。
気を付けたい食品添加物
食品添加物は気にしなくていいといいましたが、気を付けたほうがいいものもあるので紹介します。
名称 | 目的 | 食品 |
アカネ色素 | 着色料 | ハム・ソーセージ、かまぼこ、菓子類、麺類、ジャムなど |
トランス脂肪酸 | 食品の製造過程で生成される | マーガリン、ビスケット、コーンスナック類など |
アスパルテーム | 合成甘味料 | カロリーオフ飲料、ガムなど |
出典:冷凍弁当.jp
アカネ色素・・・摂取しすぎると腎臓ガンのリスクを上昇させることから、2004年に使用禁止。
トランス脂肪酸・・・過剰摂取により心筋梗塞や冠動脈疾患のリスクが増加する可能性があり、デンマークやアメリカでは使用禁止になったが、日本では使用されています。
アスパルテーム・・・ダイエット系のドリンクやお菓子に入っているもので、白血病や脳腫瘍を引き起こす可能性があるとされています。
それでも気になる方へ
現在では、保存料・合成着色料不使用、無添加を謳っているサービスなどがあるので利用しましょう。
少し高いですが「わんまいる」などがあります。
手軽に始めるならニチレイ。
美味しい冷凍食品がたくさんありますよね。
出典:ニチレイ
ニチレイは第3次原料まで、着色料・保存料・化学調味料の不使用を確認しているそうです。
気を付けること
無添加と聞くと良いイメージがありませんか?
しかし、無添加の表記には明確な決まりがありません。
そのため、無添加や保存料不使用と表記されている場合でも、それに代わる添加物が使われている可能性があります。
無添加商品がすべて安全というわけではないので、信頼できる商品を選んでいくことが大事だと思います。
まとめ
安全性が確認できても、長年培ってきたイメージは簡単に拭えません。
しかし、ここ数10年食品添加物による健康被害の報告がないのも事実です。
皆さんが普段食べている野菜や果物でも、発がん性物質が含まれています。
口にするものは少なからず、体に良くないのもあるし何でも摂取のし過ぎは毒なので、冷凍食品の添加物も気にするほどではないと思います。
それでも気になるなら、デトックスを意識してみてはどうでしょうか。